【書評】もっと言ってはいけない 橘玲 著

どうも自分3.0です。自分3.0@親のすねかじり投資家 (@jibun2030) | Twitter

 

橘玲の「もっと言ってはいけない」を読んで考えたことをまとめておきます。

 

環境がよくなればよくなるほど遺伝で実力が決まる

人格=遺伝+環境(共有環境-非共有環境)で決まります。と書かれています。今は所得格差が学歴格差につながり、所得格差の再生産につながっているかもしれません。

しかし、今後環境がよくなっていくと遺伝によって所得格差にモロにつながっていくことが予想されます。

例えば、今ではお金持ちが子どもを塾に行かせて、いい大学に行かせて、いい就職先を見つけるという過程を通じて所得格差が再生産されています。

しかし、今後はインターネットで講義が受けられるようになり、学歴や学問自体はお金を払わなくても提供できるようになるのではないでしょうか。

全員が平等に教育の機会が与えられたときに、何が所得を左右するのでしょうか。

それは遺伝する能力になるのではないでしょうか。

 

「自らいい環境を整える」ことが努力だとすると、全員に平等にいい環境が整えられた場合、最終的には遺伝で決まるという皮肉な結論ですね。

 

それでは親が子供にできる最良の教育は何か

性格の遺伝率(50%)は知能の遺伝率(80%)よりも低いことから、環境に大きく左右されるといえます。なので、性格の教育をしてあげればいいでしょう。真面目さはすべての職業において所得との関連が高いので、まずは「真面目さ」、そして「外向性」や「落ち着き」を育ててあげればいいのではないでしょうか。

 

つまり、子どもに対して、勉強してない親が「勉強しろ!!」と言っても無意味で、

勉強していない親から言われても子供には響かないでしょうし、

勉強したところで遺伝の影響が大きいので、

無理に勉強しろと言わずに、親自身が真面目に勉強や働いている姿を見せて、子どもの性格面を伸ばしてあげた方がいいのではないでしょうか。

 

それでは

 

 

【↓過去の著作】