株価と国債金利の関係②(いつ国債の利回りは上昇するのか)
どうも自分3.0です。(自分3.0@資産運用する家族もち (@jibun2030) | Twitter)
サラリーマンで家族を持つと、家族を養いつつ、子どもの教育費も積み立て、家賃・住宅ローンも払いながら、家族のために保険料も払いながら、さらにそれとは別に嫁に小遣いを渡さなければいけません(笑)
そんな中でも自分の人生を楽しみたいので、資産運用をしています。
昨日はなぜ国債の利回りが上がるのかを調べました。
今日は引き続き、どんな時に国債が売られて利回りが上昇するのかについて調べてみました。
利回りがいい国債が発行されるとき
まず1つ目は「今よりも利回りがいい国債が発行される時(または発行されると予想される時)」です。
例えば、額面100ドル利率1%の1年国債(国債Aとします。)を持っていたとします。
何もなければ1年後に1ドル利子が付き、101ドル手に入ります。
しかし、満期を迎える前に額面100ドル利率5%の1年国債(国債Bとします)が発行された場合はどうでしょうか。
しかし、まわりも国債Aを持っていて、国債Bを欲しがっているのでそのまま100ドルでは売れません。ディスカウントして99ドル、98ドルや97ドルで売ることになります。
そうすると国債Aを買った人の立場からすると
額面100ドルの国債を97ドルで購入して、1年後には1ドルの利子も付くので
101ドル÷97ドル=1.04…となり、利回りは4%のに上昇したわけです。
このように利率のいい国債Bが発行されると、国債Aの価格が下がり利回りは上昇するわけです。
ほかにいい投資先があるとき
2つ目は他にいい投資先があるときです。例えば企業などが「100ドル貸してくれたら1年後に107ドルにして返します」と言ってきた時を考えた場合、国債を売って企業に貸しますよね?
企業の倒産リスクを考えつつも信頼できる企業が「100ドルを107ドルにして返す」と言ってくる場合、そちらに投資するのではないでしょうか。
この場合も周りの人たちも同じく国債を売って、企業などに投資をするので
国債を買う以外にいい投資先がある場合は国債が売られ利回りが上昇します。
インフレ(物価の上昇)が進みそうなとき
3つ目はインフレが進みそうなときです。
例えば利率1%の国債を10000ドル分持っていたとします。
そして10000ドルの車が欲しかったとします。
この場合、1年経過してから購入してもいいですね。
1年後であれば利子もついて手元に10000ドルの車と、100ドルの現金が手元に残ります。
しかし、この1年の間に2%のインフレが進む場合はどうでしょうか?
1年後には車の値段は2%高くなっているので、10200ドルになり、10100ドルでは買えません。この場合は1年待たずに国債を売ってすぐに車を買った方がいいでしょう。
上記と同じく、周りの人たちもインフレ率が高くなると国債を売るので、価格が下がり、利回りが上がります。
まとめ
ということで、国債の利回りは
②他にいい投資先があるときに国債の利回りは上がる
③インフレが予想されるとき国債の利回りは上がる
明日は長期国債の利回りの決まり方を調べます。
それでは。
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